塾講師目線からドラマ「ドラゴン桜2」第9話を考察していきます。
第9話はいよいよ最終回前!共通テストを東大専科メンバーが受けます。
「ドラゴン桜」は、雑誌「モーニング」(講談社)で2018年から連載の三田紀房の漫画『ドラゴン桜2』が原作。2005年放送のドラマ『ドラゴン桜』の15年後を描く続編となっています。
毎週日曜21時から放映中。
ネタバレありなので、まだドラマを見てないよーって方はまず視聴してからどうぞ。
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ドラマ「ドラゴン桜」の記事まとめ
第9話あらすじ
大学入学共通テストまでのカウントダウンが始まった。
今までに招へいした特別講師陣たちと試験に向け追い込みに入っている生徒たちに、桜木(阿部寛)はいよいよ共通テストの出願書を渡す。
そこで決意の表情を見せる専科メンバーに、桜木は「共通テストの心構え5か条」を授ける。
そして迎える共通テスト本番。
6回の模試を乗り越えてきた瀬戸(髙橋海人)をはじめとする、東大専科の生徒たちの決戦の時が来た。
しかし、彼らをただならぬ緊張とプレッシャーが襲う。
共通テストを終えた瀬戸に襲いかかる試練・・・藤井(鈴鹿央士)の決断とは!?
一方、水野(長澤まさみ)は弁護士として、学園の売却を阻止する方法を必死に探っていた。
学園の先代と直接対決を迎える桜木たち。
さらに、桜木・水野に襲いかかる驚愕の真実が・・・。
ドラマ「ドラゴン桜2」から学ぶ勉強法~第9話編
大学入学共通テストまで115日。
特別講師たちと追い込みをかけていく東大専科メンバー。
いよいよですね。
特別講師の授業をちらり
古文単語は漢字にせよ!
「まめまめし」=「忠実忠実し」⇒いかにも真面目だ。本気だ。
古文単語は漢字に直せば格段に理解しやすくなります。
つまり、けして昔の言葉ではなく今でも使われる言葉だと思えばわかりやすくなります。
「とし」=「疾し」⇒はやい
「しるし」=「著し」⇒はっきりしている
「よしなし」=「由無し」⇒理由がない
漢字で覚えるならこの古文単語帳がイチオシです↓
数学を理解できるか、できないかの違いは証明できるか、できないかである!
実際の東大入試でも公式を証明できるかきいてくる問題が出ている。
しかし、現時点での高校生たちの数学は穴の開いたバケツ。
数学は積み上げの教科。
四則演算、三平方の定理、二次関数。
中学レベルの公式を証明できるようになってはじめて高校レベルの公式を証明できるようになる。
英語は丸暗記!
自由英作文に対応できる魔法の文を覚えてしまおう。
This will develop my point of view・・・
⇒これは視野をひろげてくれるだろう
例えば、「留学についてどう思いますか?」という問いに「海外に行くことは視野を広げてくれるだろう」と答えることができるようになる。
If things go on like this ・・・
⇒もしこの状況がこのまま続くのであれば
This enables A to・・・
⇒これはAが・・・することを可能にしてくれる
入試に個性は必要ない。
型があれば、利用すればいい。
(これ、小論文も同じですよ!!)
理事長室では、理事長、校長、教頭、桜木、水野で今後の話をしています。
「高校は生徒たちが大人になったときに帰れる場所。
何かつらいことにぶつかったときもあの時あの場所で頑張ったという記憶が支えてくれる」
なんとしても学園を残そうと試みます。
東大に5人以上合格させた場合、理事長は解任され高原先生が理事の一人になる。
次の理事会で理事長選出の話が出るはずなので、そこで奥田校長または高原教頭が理事長に立候補する。
学園売却のためには理事長の承認が絶対条件だから、売却も阻止できる。
学園の寄附行為によれば、理事会の過半数の承認で理事長は選任される。
ということで、理事の元校長を取り込んでおこうとしましたが、すでに元校長は先代の息がかかってました。
他に策がないか、水野は寄附行為の関連書類を探ります。
大学入学共通テストの出願
大学入学共通テスト、いわば東大1次試験の出願書が生徒に配られました。
共通テストは未来をきめる通行手形。
<共通テスト出願の注意>
・丁寧に書くべし。
・記載に間違いはないか3回はチェック。
・書けたら必ず両親や第三者にチェックしてもらうこと。
・必ずコピーをとり控えを手元に保管しておくこと。
藤井君の兄弟が論文で表彰され、ネットニュースになっています。
優秀な兄弟と比較され、両親にはどうせ東大は無理と思われているようです。
これはひねくれてもしまいますね。
東大専科の教室では桜木が最後の模試を控えた生徒たちに
「受験当日まで余計な意見や情報は一切無視。
世間の雑音を遮断しろ。」
と伝えます。
共通テストの心構え5か条
その1 終わった教科のことは考えるな
ミスに気づくと動揺し、不安になってしまう。
休憩中は音楽をイヤホンで聴いて、外部から聞こえてくる声を遮断する。
1日目が終わった後は、その日の教科のことはきれいさっぱり忘れるべし。
その2 難しい問題にとらわれない
共通テストは1教科くらい難しい問題はでてくる。
ただし自分が難しいと思った問題は他の人にも難しい問題。
早く気持ちを切り替えた人が勝つ。
確実に点数をとれる問題を優先。
その3 1日目の試験のあとは1人で帰れ
仲間と顔を合わせただけで、どうだったかなんて聞かなくてもお互いの出来がわかってしまう。
ささいなことで不安になることがある。
互いに連絡はとらない。LINEも電話も禁止。
その4 答えを問題用紙に書いておけ
マーク式だから、番号に丸をつけておけばいい。
すぐに答え合わせをするために必要。
共通テストの結果をもとに東大二次の願書を出す。
点数によっては足切りを避けるため、志望学部を変える必要が出てくる。
共通テストの結果が届くのは願書提出のあとなので、自己採点をもとに願書を提出する必要がでてくる。
足切り情報は毎日更新で東大のホームページにのっている。
その5 自分さえ受かればいいと思って挑め
受験とは己と向き合うこと。
他人などどうでもいい。
自分さえ受かればいいと思って挑むこと。
最後の模擬試験
最後の模擬試験に東大メンバーはのぞみます。
模試会場で藤井は知り合いに話しかけられます。
「バカしかいないで有名な龍海学園に通ってるんだっけ?
お兄さんたち超優秀だもんね、かわいそう~」
とバカにされますが、言い返しません。
(かつての自分の姿と相手がかぶって見えたようです。)
1人で帰った藤井に健太が話しかけます。
「東大は自分の意見を言い合う場所。
藤井くんに向いている」という健太。
<最後の模試の結果>
瀬戸 495点
早瀬 568点
小杉 810点
岩井 331点
小橋 343点
岩崎 587点
天野 634点
原 713点
藤井 695点
「人が最も苦しいのはどういう時かわかるか?
頑張ってるのに結果がでないときだ。
特に受験勉強は結果が出るまでに時間がかかる。」
「落ち込んでる暇はない。」と前向きな東大専科のメンバーたち。
東大合格という目標をもって勉強できてることは幸せなこと。
やがて訪れる飛躍の時を信じて、苦しいけど我慢。
そして、水野は学園売却阻止の糸口をみつけます。
学園売却も阻止できる流れですね~。
大学入学共通テストまであと30日からカウントダウン
東大にいきたいという気持ちをみんな日に日にふくらませていきます。
毎日が変わった。
毎日が楽しくなった。
絶対合格する!!
大学入学共通テスト 前日
「東大に行ったら何をしたいか」、1人ずつ発表することに。
言葉にすることで目的を明確にできる。
他人と共有することで自分に良いプレッシャーをかけることができる。
前向きな発表のなかで、藤井君はなかなか答えられません。
親や兄たちを見返すために東大にいきたいんだろ、という桜木の言葉を肯定します。
東大に行くことで未来の可能性は無限にひろがる。
自分の人生は自分でつくる。
人生はどうなるか、じゃなくどうするか。
勝利をつかんでこい。
大学入学共通テスト 本番
円陣をくんで、「いよいよ決戦の時だ。いくぞー!おー!」と気合いを入れる東大専科のメンバーたち。
それぞれ緊張感をキープしながら、共通テストが始まりました。
教師ができることは生徒を信じることだけ。
国語は古文から解く、など今までやってきたことがきちんと活用されていますね。
休憩時間はおやつを食べたり、耳栓をしたり。
イヤホンをして音楽を聴きます。
が、瀬戸君はうっかり他の人たちが答えについて話をしているのを聞いてしまいます。
リスニングはメモをとらない。
余計なことを考えず、試験に集中。
1日目が終わった後は1人で帰る。
互いに連絡はとらない。
己と向き合うことが大事。
うっかり帰りの階段で会ってしまった小橋と岩井くんの表情がめっちゃよかったです。
ちゃんとみんな言われたことを守ってる!
不安をコントロール
不安にかられた瀬戸は桜木とのフリースロー勝負を思い出していました。
10本うって、1本でも多く入った方が勝ちの勝負。
瀬戸と桜木先生が勝負しました。
最初は連続ではいった瀬戸ですが、5対6で桜木に負けてしまいます。
敗因はちゃんとシュートを全部いれようとしたから失敗。
桜木が勝てたのは6割いれればいいと思ったから。
シュートをはずしても焦ることがなかった。
戦略をたてておけば不安にならない。
どんな人間でも大事な試合の前には不安になるのは当然だ。
準備を怠らず努力してきたのなら、なおさら不安になる。
不安をコントロールする。
本番に強い人間は自分が不安を抱いていることを自覚し、ミスを想定し、心の準備をしておく。
完璧なんかもとめない。
試験中は常に冷静であることが大事。
合格をイメージを常に持ち続ける。
真の強者は成功のイメージが常にできている。
自分を信じろ。
共通テスト初日の瀬戸。
「ミスの一つや二つどうってことない。
合格をイメージしよう」と落ち着きを取り戻します。
共通テストの結果は?東大二次まであと39日
共通テストの採点は先生たちで。
生徒は採点の間、2次試験に向けて自習。
共通テストの結果は・・・
早瀬 738点
岩崎 752点
小杉 810点
健太 803点
天野 801点
岩井 484点
小橋 492点
藤井 719点
瀬戸 620点
「瀬戸の点数は奇跡がおきないかぎり、まず無理だ」
と、桜木の言葉をきいて、
「受かる見込みがないのにやっても意味がない。
また来年受けるわ」と、瀬戸は教室を出て行きます。
(とはいえ、偏差値30からここまで共通テストの得点を伸ばしたのも奇跡的です!)
海を見ている藤井のもとに桜木先生がきます。
「ずっとこわいよ、落ちるのが。
日本一の大学じゃないと意味がない。
誰も俺のことなんか認めてくれない」
そんな藤井に桜木は文転し、文科Ⅲ類を受けることをすすめます。
「文転して合格している受験生は意外と多い。
文系が苦手としてる数学でがっつり点差をつけられるから。
優秀な兄貴たちに勝てないか?
意地とかプライドなんかのために東大に落ちる。
なりふり構わず合格して、東大というスタートラインに立つ。
どっちを選ぶんだ。
周りばかり気にして生きるのはやめろ。
親や兄弟になんて言われようと、文転は恥じゃない。
お前を笑うやつがいたら、俺の前に連れてこい。
自分のために東大にいけ。
文系だろうと理系だろうと東大は東大だ。
恥も外聞も捨てて死に物狂いで合格する道を選べ。
お前ならできる。自信をもて」
藤井はみんなに頭をさげます。
「理科二類をやめて、文科三類をうける。
頼む。俺に日本史と国語を教えてくれ」
小杉も早瀬も天野も協力します。
「頼れるものは頼れ」と桜木は藤井を褒めます。
さっそく藤井は奈緒に日本史ノートを借ります。
わかりやすくてかわいいノート。
学園売却の臨時理事会が開催されることになりました。
まずは先代の出方を見ることに。
瀬戸は共通テストの後から教室には来なくなりました。
学園売却はどうなる?
臨時理事会が開かれました。
先代の顧問弁護士はかつて桜木と共同事務所を開いていた岸本弁護士でした。
岸本弁護士のサポートは坂本社長と米山くん。
米山くんは桜木より岸本と坂本に二浪中、恩を感じることがあったようです。
2022年度中のリゾート着工を目指しているという先代側。
「生徒のためにも学園を売却しない。」という理事長。
「東大が5名合格したら理事長は退任されると聞きました。
潔く負けを認めて退去する準備をされたら?」という岸本。
「誓約書により久美子理事長が解任。
ただし、全教員の3/4以上がNOをつきつけたら否決される。」という水野。
この追加条項は理事長が海外出張で不在の間に先代が追加した条項なようです。
「でも、本当に3/4以上の教員が味方するのかしら?」という岸本。
高原教頭は「お任せあれ」と、教職員をよびました。
賛成と反対に分かれてもらうと、なんと教職員は半々に。
高原教頭がなんと裏切っていたのです。
「ぼくはずっと前から理事長のことが嫌いでした。
だまされた方が悪いぞ。
世の中、お金お金お金。
身近なものこそ危険をはらんでるものだよ。
水野先生、お役御免です。」
「最後までちゃんと仕事して下さいね、桜木先生」という岸本弁護士の言葉で終わり。
次回は?
いよいよ次回は最終回。
合格発表と学園売却はどうなるんでしょう?
最強の助っ人や、W大逆転劇など目が離せません。
瀬戸くん、教室に帰ってきてくれるといいな。
純粋に得点のアップぶりはすばらしいですし。