塾講師目線からドラマ「ドラゴン桜」第4話の勉強法を考察していきます。
前回から勉強法もバンバン出るようになったので、ドラマのおもしろさも倍増してきてます。
ネタバレありなので、まだドラマを見てないって方はドラマを見てから読んで下さいね。
ドラマ「ドラゴン桜」の記事まとめ
第4話はどんな話だったの?
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瀬戸(高橋海人)が学校を休んで3日。水野(長澤まさみ)や東大専科の仲間は心配するが、桜木(阿部)は勉強に集中するように告げ、ITを活用した勉強法を伝授する。
一方、専科に負けて難関大コースを廃止した理事長の久美子(江口のりこ)は、新たに一流大コースを設立。理系トップの藤井(鈴鹿央士)を再び取り込んで専科に対抗心を燃やしていた。
瀬戸のことが気になる菜緒(南沙良)と楓(平手友梨奈)、天野(加藤清史郎)が学校帰りに「ラーメン瀬戸屋」に立ち寄るも、瀬戸に冷たくあしらわれる。闇金からの店への嫌がらせを隠そうとする瀬戸だが、そんな窮状を桜木と水野に知られてしまう。
そんな中、東大を目指して勉強していることが母親にバレてしまった菜緒と天野。抗議にやって来た2人の母親に、桜木は「受験生の家庭の10ヵ条」を打ち出し、さらにある伝説の特別講師を呼んでいた。
ドラマ「ドラゴン桜」から学ぶ勉強法~第4話編
ヤミ金にお金を借りて、嫌がらせを受けている瀬戸。
学校に来ない瀬戸が気になる東大専科のメンバーですが、「勉強に集中しろ」と桜木は一蹴します。
「勝負に勝つのに一番大事なものは?」
さて、一体何でしょうか?
ドラマでの答えは「己の弱点を知ること」でした。
つまり、苦手な分野を徹底的に反復して克服すること。
これが合格への一番の近道となる。
塾講師目線から、確かにその通りです。
がむしゃらに勉強するときってもうできているところとか、得意なところをやりがちなのですが、弱い分野を知って克服しなきゃ得点は上がらないのです。
90点を100点にするのはとても難しいのですが、30点を60点にするのは意外と簡単です。
そこで、使うツールはこちら。
スタディサプリ
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スタディサプリは学習履歴から自分が何を理解していて、何を理解していないかがデータ化される。
目に見えることによって、自分の得意不得意が一目瞭然になるから、効率良く勉強ができる。
「ネットや機械で勉強って気合いが入ってないんじゃあ?」って生徒から声が出ますが
「ITを制する者は受験を制す。これはもう常識だ」と桜木に返されてしまいます。
スタディサプリは確かに気軽に使えて、弱点をあぶり出すことができる優秀なツールです。
使えるものはどんどん使っていくべきですね。
実際高校の授業にとりいれているところもありますよ。
ちなみにドラマでスタディサプリなど特定会社の製品が出てくるのは珍しく、「ステマじゃないか!?」「単なるタイアップ広告かよ」って声が出ていましたが、スタディサプリに関しては原作漫画でがっちり出ているので、ドラマに出てもおかしくはないんです。
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▼スタディサプリで本当に大学合格できるの??ってかたはあわせてこちらの記事もどうぞ▼
バカハチマキ
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スタディサプリ導入と同時にあわせて配布されたのは、「バカハチマキ」。
<ばかはちまきの使い方は?>
解けない問題にぶつかる度にバカハチマキを巻いて勉強する。
問題が解けるようになったらはずしていい。
そして、また解けない問題を見つけたらハチマキを巻く。
解けるようになったら外す。
繰り返していけば解けない問題はなくなる!
シンプルですね。
バカハチマキは恥ずかしい。
努力の原動力はポジティブ感情よりネガティブ感情の方がパワーが強い。
こんなのしたくないって必死に問題に取り組み、理解するとハチマキを外せる。
このサイクルがいつしか快楽になり、気づくと勉強に対してポジティブな感情が生まれる。
東大専科のクラスは実際他クラスからの注目をあび、たくさんの生徒に見に来られて恥ずかしい思いをします。
東大合格必勝法~家庭の10か条
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東大専科は親には内緒というルールがありましたが、奈緒と天野の親にばれてしまいます。
前回勝負に敗れ、新設された一流大コースの藤井君がバカハチマキの画像をツイッターにアップしたことで広がってしまいます。
(清々しいまでに性格悪いキャラクターです。)
「東大なんか受かるわけない。失敗する。もてあそんでいるのか?」という母親たちと生徒もまじえて話をすることに。
本人たちの人生に関わることだから、一緒に話を聞く権利がある、と。
「もてあそんでると言われましたが、そんなつもりはない。マジです。
東大専科を作ったとき、全校生徒はあざ笑いましたが、そんな中で奈緒さんと天野さんの2人は東大を受けたいと名乗り出た。
645人中たったの2人。
ご自分のお子さんをすごいと思いませんか??
突き進もうとする強い意志をもっている。
東大受験に一番必要なものをもっている。
世の中で偉業をなしとげる人間の素質をもっている。」
集団の中で実際に行動を始める人って本当に少数なのですよね。
実際に行動できる人はそれだけでも素質十分あります。
親には黙っておいた理由
なぜ親に内緒にしていたのか?
「うちの子が東大に受かるわけがない。」
「また失敗する。」
つまり、親が子どもを信用してないから。
子どもたちが持つ強い意志を壊すものは親の否定。
10代の子どもが親に相談すると、ほぼ全ての結論が否定で終わる。
受験の一番の敵は「どうせ受からないという先入観」、堅い考え方。
それを一番植え付けるのは親。
「自分の子どもを信用してあげられますか?」
東大合格必勝法 家庭の10か条
1.一緒に朝ごはんを食べること
2.何か一つでも家事をさせること
3.適度に運動させること
4.毎日同じ時間に風呂に入らせること
5.体調の悪いときは無理をさせず、休ませること
6.リビングはいつでも片付けておくこと
7.勉強に口出ししないこと
8.夫婦仲良くすること
9.月に一度家族で外食すること
10.この10か条を父親と共有すること
この10か条は東大合格に限りません。
中学受験や高校受験にも当てはまります。
塾で生徒を見ていて、伸びる生徒に共通している要素でもあります。
ごくごく普通の日常生活を大切にすることこそ大事なのです。
とくに夫婦がいがみあってる家庭の場合、子どもにも確実に影響は出ちゃうのは事実です。
平穏な日常生活の基礎は夫婦円満です。
男の子にも家事をやらせる必要があるのか?
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家事に男子も女子も関係ない。
できることをやらせる。
例えば
朝起きたら玄関を掃除する。
帰宅したら風呂を洗う。
これならできそうですね。
我が子たち(小5・中3)は家の仕事として、トイレ掃除や朝ご飯作り、お風呂掃除をしてます。
家族の一員としての仕事を共有することは自己肯定感アップにもつながっていきます。
古い本ですが、保育園幼稚園くらいから一緒に台所にたってお料理しようかなって参考になる本です。
我が子は4~5歳くらいからごはんを炊いて、お味噌汁が作れるようになりました。
一緒にやってみせ、見守っていくとできるようになりますよ。
この本もお手伝い含め、参考になります。
リビングをきれいに片付けておくことがムリってならないために
家庭の10か条への反応を見ていたら「リビングをきれいに片付けておくなんてムリ」って意見を結構みかけました。
我が子たちは中学生、小学高学年の思春期ですが、思春期になるとリビングが子ども由来で散らかるということはほぼありません。
(さすがに幼少期はおもちゃであふれかえったり、片付けたと思ったらレゴの箱をザバーっとされたりしてましたので、きれいに保つのはなかなか難しかったです。)
リビング=パブリックスペース
個室=プライベートスペース
と明確に分けておくと、私物は基本的にプライベートスペースにもっていく。
となるので、リビングは基本きれいです。
個室がない場合は私物をおくプライベートゾーンとみんながリラックスして過ごすパブリックゾーンって区分けするだけでも、散らかり具合はおさえることができそうです。
みんなで使うところはみんなできれいに。
リビングはきれいにしておきましょう。
基本片付けはいる・いらないを判断し、片付けるものの住所を決めて、元に戻すだけです。
がんばりましょうね。
日常生活を大切に
受験というと、全ての時間を勉強に使わせたいと家庭を”非日常空間”に変えてしまう。
子どもは敏感だから、自分が家族に負担をかけていると罪意識を感じ、やがて重圧に変わり、受験を放棄することになりかねない。
子どもがプレッシャーに押しつぶされるような失敗をしないためにも、家族の日常は変えない。
例えば、毎年夏休みに家族で旅行に行ってるのなら、期間を短くしてでも行った方がいい。
規則正しい生活により、習慣性が身につく。
そして、勉強するサイクルが生まれる。
勉強することが当たり前になったら、勝利は確実。
数学の特別講師 柳鉄之介先生の授業~やり直しは小2算数から
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伝説の数学教師、柳鉄之介先生の授業が始まりました。
スタディサプリの結果、みんな共通して数学が弱いことが判明したためです。
基礎が大事な数学は早い段階から徹底的に基礎を固める必要がある。
⇒そのために、分からないところまで戻って反復する。
なんと小2の算数からやり直しです。
計算力ができるか否かの分かれ目は小学校2年生。
小2で算数が得意になれば、その後勉強ができる子になれる。
伝説の数学教師のやり方はかなりスパルタ。
徹底的に詰め込む。詰め込みこそ真の教育だ。
ということで、スパルタ授業が始まりました。
練習問題100問を制限時間3分で。
満点以外は認められません。
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実際にドラマ内でチャレンジしていた問題です。
3分で100点、できるかチャレンジしてみましょう。
意識して数の暗黙知を身につけるための練習問題です。
数の暗黙知とは、考えなくても感覚でやれる力のこと。
自転車を乗るときにいちいり乗り方は考えませんよね。
同じように計算もいちいち考えず、感覚で解けるようになるまでもっていくこと。
小学校の問題から徹底的にやりこめば、夏までには高校レベルまでに達する。
爆上げ!!
東大専科の3人が挑戦している、足し算・引き算・かけ算・割り算の計算100問。
制限時間3分は結構シビアです。
こんなドリルもありますから、もっとやりたいかたはチャレンジしてみては?
ヤミ金から嫌がらせを受けてた瀬戸屋はどうなった?
勉強法からはずれてドラマのお話へ。
ヤミ金から嫌がらせを受けてた瀬戸屋はどうなったのでしょうか?
バイトを桜木の告発で首になった瀬戸。
龍山高校はバイト禁止なのですよね。
「その代わり時給4000円のバイトを紹介してやる」という桜木。
東大専科に戻って勉強することが時給4000円のバイトになるという。
東大卒業生の生涯賃金は約5億円。
この1年の勉強時間で換算すると、時給4000円のバイトに匹敵する。
「根本的に現状を変えようと思ったら、頭を使え。現状を受け入れるな。
受験に成功すれば、一流大学に入れる。
人生仕切り直すことができる。」
借金があるから、誰にも迷惑かけたくないと涙を流す瀬戸。
そんな瀬戸に借金完済証明書を「大丈夫なの」と差し出す姉。
ヤミ金は少しやり方が強引だった。
非合法行為の証拠が山ほど出てきたから、業務停止をちらつかせたら交渉ができたという桜木。
「悪いことするにもバカじゃできないってもんだ」
永遠に減らないカラクリで違法な金利で利子をとっていたヤミ金。
法的には貸した金以上の金を請求することはできないのです。
よって、すでに正式な請求以上の金を払っているお姉さんはもうこれ以上金を払う必要はない。
余分に払っていたお金も桜木が取り返してきてくれました。
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借金が完済できた瀬戸くんも東大専科に帰ってきました。
おめでとう。
最後に
勉強がわからない。
とくに数学が苦手なタイプは私も塾での指導時に小学校の四則演算にもどります。
遠回りなようで、これが近道なのです。
ぜひお試しあれ。
来週の放送では5人目のメンバーが入りそうな予感です。
楽しみですね。
▼第3話の勉強法はこちらからチェック▼