ドラマ『ドラゴン桜2』から学ぶ勉強法~第5話勉強法まとめ~

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勉強法

塾講師目線からドラマ「ドラゴン桜」第5話を考察していきます。
「ドラゴン桜」は、雑誌「モーニング」(講談社)で2018年から連載の三田紀房の漫画『ドラゴン桜2』が原作。2005年放送のドラマ『ドラゴン桜』の15年後を描く続編となっています。
毎週日曜21時から放映中。

ネタバレありなので、まだドラマを見てないよーって方はまず視聴してからどうぞ。
今までのブログ記事はこちらからどうぞ

ドラマ「ドラゴン桜」の記事まとめ

第5話あらすじ

東大専科は桜木(阿部)が招いた特別講師・柳(品川徹)による数学のスパルタ授業が行われていた。

 一方、専科の生徒との勝負に負けた藤井(鈴鹿央士)はいら立っていた。一人追い詰められ、殺気立った様子の藤井を案じた理事長の久美子(江口のりこ)は、東大専科と一流大学コースで再度勝負することを桜木に提案する。

 勝負は2週間後。国・数・英の3教科を大学入学共通テスト形式で行うことが決まった。負けた方のクラスは即廃止だ。水野(長澤まさみ)は実力の差があり過ぎると訴え、高原(及川光博)も専科にハンデを提案するが、桜木は「その必要はない」と言い切る。

 桜木が藤井に対抗する新たな勉強法として打ち出したのはまさかの“ゲーム”!? そして、東大専科に5人目の生徒がやって来る。

ドラマ「ドラゴン桜」から学ぶ勉強法~第5話編

本編のストーリーもおもしろくなってきたドラゴン桜ですが、勉強法も見逃せないものがたくさん出てきています。

早速ストーリーも絡めながらみていってみましょう。

運動しながら勉強

数学の柳先生とテレビ通話しながら廊下を歩いているシーンからスタート。
校庭を走ったり、バーベルを上げながら数学の問いに答えていきます。

145×3=?
24の約数は?
36の約数は?
計算レベルも求められる解答スピードも上がってきてます
(暗算でしていくなら工夫が必要ですね。)

「数学はスパルタだ。」
ってことですが、運動しながらの勉強は数学に限らず、暗記ものにはとくにオススメです。
記憶の定着率があがります。

一時期、東京のゆげ塾さんが「大縄飛びで世界史暗記」をするのに、公園の使用が禁止になったとニュースになっていましたね。
大縄飛びをする場所はなかなかありませんが、リズム+運動を取り入れながらの暗記は記憶力定着が高まるんです。

再勝負

根を詰めて、イライラとスランプの中にいる藤井くんともう一度勝負をすることに。

大学入学共通テスト英数国の3教科
各教科の最高点で勝負

2週間後。
ハンデはなし。

大学入学共通テストはセンター試験から名称が変わった試験です。
毎年一月中旬に行われ、東京大学はじめ国立大学入試の第一関門となっています。

負けた方のコースは即廃止。
名前を変えてコースを新設するのはもうなし。

大学入学共通テストは早く経験しといた方がよい
これはその通りです。
癖がある問題なので、早めに経験しときましょう。
やるべき勉強の姿は敵を知ることでみえてきますから。

専科の代表、秘密兵器として学年でダントツビリという健太を桜木はスカウトしていました。

健太が専科の代表と知って「俺をコケにしてるのか」とキリキリ怒る藤井。

健太くんの虫ケースをけりとばす藤井。
藤井をつきとばす健太。

「暴力っていうのはどんな事情があろうとも振るった方が必ず悪くなっちまう。
力でなくてもお前は藤井をぶちのめせる」
と健太をいさめる桜木。

「もし俺が負けたら土下座してやる。
お前が負けたら専科の合宿に参加しろ。」
と桜木は藤井に賭けを提案しました。

一方、健太の担任の田村先生に藤井と同じ学力がある健太の幼なじみ小杉さんを引き入れるために健太を専科に誘ったのだろうと桜木は詰め寄られます。
が、桜木は小杉のことは狙っていないよう。

虫の知識と記憶力が半端ない健太。
虫の羽ばたきが気になる健太に桜木はあるものを渡します。

国数英の共通テスト過去問

共通テストの試験時間は1教科につき60~90分。
全てマークシート形式。

「全部マークしとけば数打ちゃあたるんじゃない?」って瀬戸。

「その通り。全ての解答欄を埋めることが大事。
時間配分を間違って最後までうめられない生徒も多い。
問題形式に慣れておいて損はない」という桜木。
(共通テストになってからとくに問題の文章量がアップしてますから、切実に事実です。)

藤井との勝負のために桜木がだした課題は
高校レベルの入門ドリルを2週間で5周やること。

大学入学共通テストは基礎力を問う問題がほとんど。
分からなかったら解答を見てから問題にあたること。

今回、ドラマで使われていたのと全く同じ問題集は見つかりませんでした。
(そもそも国語は短期間でアップするなら古文漢文くらい)
なるべく薄い基礎問題をまずはやるべきなのは確かです。
私ならコレをオススメします。


数ⅠAの問題集は実際に偏差値30以下の生徒を教えていたときに使いました。
まずは基礎的な薄い問題集を何度も繰り返すことで最終的には偏差値53まであがりました。
基本をたたき込むのは重要です。

もちろん黄チャートのチェックチェックとかをするのもオススメですが、大体の受験生はチャートの厚みにウワーーーって、なってしまうので、最初は薄い問題集から始めましょう。

語彙力の強化

基礎ドリル5周の他に強化するものとして「語彙力」が出ました。

語彙力とは、どれだけ多くの言葉を知っていて、かつ使いこなせるかということ

選択問題を作るとき、どういう選択肢を並べる?
⇒似たようで微妙な意味の言葉を並べる。

人はそういうとき簡単に惑わされやすい。
あいまいな知識を増やし、勉強をした気になるのがあぶない。

語彙力とは確かな語彙力
英単語に限らず、何よりまず日本語。

「忖度はどんな意味?」
きちんと答えられますか?
「相対的の意味は?」
よく出てきますよー。

受験生の多くは語彙力が低い。
教科書を読んでもただなんとなくしか意味が分かっていない。
なんとなくが受験の命取りになる。

語彙力を増やすにはどうしたらいいかというと・・・・・・。

ゲームで語彙力アップ


<語彙力を増やすためのとっておきの方法は?>
①カラオケに行く
②映画を見る
③ゲームをやる
④図鑑を読む

正解は・・・・・・③ゲームをやる

ゲームをやるということで、マジカルバナナをすることに。

マジカルバナナは、1990年代に日本テレビ系で行われていたテレビ番組、「マジカル頭脳パワー!!」で行われていたゲーム。
同番組を代表するゲームで、最終回に放送された人気ランキングでも1位を獲得しました。

「バナナといったら、黄色ー!」って連想していくゲームです。

ルールはお題の言葉から連想される同義語・反対語・類似語・その他関連する言葉をリズムにのって答えていく。
今回は漢字2文字で答える
。⇒アウトになったら校庭3周


このゲームは英・数・国・理科・社会なんにでも応用できる
リズムにのってやることで脳が活性化され、記憶の定着力が高まる

勉強の合間の気晴らしにもなるし、一人でもできる。
毎日繰り返しやることで、確実に語彙力は高まる。

その他にも勉強に役立つゲームは山ほどある。

成績アップにつながるのは苦労じゃない、楽しい努力が必要。

西岡壱誠さんのTwitterにほかにも詳しいやり方をのせてくださってました。

1人でするならスマホのメモ帳をつかって、連想ワードを10個連鎖できたらクリアなどでやってみるのはおもしろいですね。

西郷隆盛⇒西南戦争⇒明治維新・・・
のようにつなげていくこともできます。

もっとゲーム暗記術を知りたい方はこちらの本を要チェックです。

発達障害のある生徒の受験

健太に関してほっとけという桜木に「チームの一員だから」と、校庭にいる健太を迎えにいく専科メンバー。
健太のまわりには数式や英文が書き殴られたスケッチブックの紙が散らかっていました。

「健太君の幸せのために元の教室に返してほしい」という田村先生。
「実際に見たほうがいい」という桜木。

一人集中して学ぶために専科の隣の教室でうずくまっていた健太はうーうーと声を発しています。
これは健太が考えているときの癖だという水野。

「私は2年間担任している。わかるわけない。英語や数学が書けるわけない」と信じない田村先生。

「ゲームしよう」という瀬戸の誘いにのり、大学入学共通テストを解く健太。
田村先生が採点すると、健太は全問正解。

「一体どういうことなの?」とパニックになる田村先生。

「簡単だよ。虫が好きだという彼の特性を尊重しただけ

田村先生も教室に虫かごや昆虫標本を多く飾って、彼の特性を尊重しようとしていましたが、教室にじっとしていることすらできなかった。

健太は虫を殺すことなんて絶対したくないからこそ、昆虫標本や箱の中にとじこめることすらかわいそうだという性格。
田村先生がしたことは少しずれてしまっていたのですね。

虫の羽の動きが気になっていた健太に桜木が、昆虫研究の第一人者であるハーバード大学教授の最新論文を渡した。(最初に渡したものです)
ものすごい勢いで論文を読み、自分の理論をぶつけるためにハーバード大学の教授へ英文の手紙も書いている。

健太は聴覚的短期記憶能力が低い
耳で聞いた情報を覚えていられる時間が短いタイプだったのですね。
耳からだと簡単な暗算もぱっとできないし、教師が話したこともすぐ忘れてしまう。
そのため学習に大きく遅れをとりやすい。

その分、目から記憶したものは絶対に忘れない
英語の辞書一冊、全部頭の中に入ってる

また、専科のメンバーが健太のためにゲームを作りました。

試験をゲームとしてなら楽しめるんじゃないかとゲーム形式に。
教師から強制されているわけでなく、全員自発的に行動している。

まさに東大が求める人物像。
一緒に試行錯誤しながら全員が成績を伸ばした。

だけど、「仮に東大に入れたとして講義についていけないんじゃ?
東大には書き起こし文化があるから大丈夫
(これは東大だけに限りません。各大学で対応あります)

当番制で教授の話を書き起こす。
東大に通う発達障害の学生は多い。

健太は観察力・洞察力・記憶力ともに申し分なく東大に入る素質十分。

健太の才能を見抜けなかった田村先生ですが、四六時中発達障害の生徒に接する苦労は並大抵のものでなく、よくやっていたとねぎらった桜木。
無邪気に田村先生を慕う健太ですから、心をこめた対応をしてくれてたことは十分想像できますね。

学校が安心できる場所になったのは田村先生と小杉さんのおかげ。
才能を伸ばすためには何より重要なこと

たしかに安心できる環境でないとのびのび能力を発揮することもできませんもん。

受験も勝負も健太がいれば楽勝のようですが、そううまくはいきません。
耳からの情報に弱いので、英語のリーディングは100点でもリスニングは0点。
国語現代文も「作者の意図は何か?」という問題は難しく得点できていません。

健太の特性だから仕方ないのですが。

決戦当日、どうなった?

決戦の日、健太と桜木がきません。
時間は時間なので、勝負は始まってしまいます。

海で「東大には行かない。勝負に行かない」と座り込んでいる健太。

なんと試験1時間前、藤井が「東大の研究者は虫を殺す。」と、虫の解剖の動画を健太にみせていたのです。
(清々しいまでに性格悪いですねー。2週連続)

「僕はみんなみたいにできない。
みんなが簡単なこともできない。
みんなの邪魔になる。
迷惑をかける。僕はいらない。」という健太。

「いらない命か。
そんなもんあるわけないだろっ。
できないからなんだ。
そのために仲間がいるんじゃないのか?
人間の都合で簡単に殺されていく虫も生きているだけで邪魔なのか?
害なのか?」という桜木。

「ちがう。
生きてるだけで害になる生き物は地球上にいない」という健太。

「虫と共生できる未来を作ればいい。
研究者になればできるかもな。
俺がお前を東大にいれてやる。

みんなと同じ方法でやる必要はない。
お前だけの方法が必ずあるから


「いく。東大に行く」と教室にもどる健太。

そんな様子をみていた小杉さん。
「自分の人生だ。お前が決めろ。」
との桜木の言葉に小杉さんも東大専科に入ることに。

ふざけんじゃないと教室から出ようとした藤井に
「あんた尻尾巻いて逃げ出すつもり」とかっこいい小杉さんのひと言。

健太がすごいスピードで数学を解く様子に驚く理事長。
ところで、理事長はなぜ健太を入学させたのでしょう?

「世の中に出たらいろんな人がいる。
社会にでて、いろんな人と手を取り合って生きていかなくてはならない。
多様性を尊重し、互いに協力していくことを生徒たちに学んでほしいから」

健太が才能を伸ばせたのは勉強を強制されない自由な校風があったから。
勉強への抵抗感や嫌悪感がほとんどなかった。


人間には上を目指したいという本能がある。
教師の役目は生徒の中に眠っている好奇心を刺激してやることだ。

知的好奇心や欲求が学力を伸ばすベースになりますもんね。

採点結果

採点結果

3教科200点満点

国語英語数学
藤井169170162
東大専科175(小杉)179(小杉)198(健太)

「ふざけるな」と激昂する藤井。
藤井くんの過去最高得点をたたきだしたものの破れたのです。

約束通り、一流大学コースは廃止になりました。

藤井くんの敗因は?
生徒をたった一人で戦わせたこと。
ともにがんばる仲間がいなかった。

データで証明されている。
東大は集団で目指す方が圧倒的に合格率が高い。

地方の公立校は東大を受ける生徒は年に一人いるかどうか。
地元の期待を一身に背負い、完全アウェーの状態で東大を受けることになる。
対し、有名進学校は毎年何人もの生徒が一斉に東大を受験する
「こいつにできるなら自分もできる」という意識の中で切磋琢磨し、受験当日会場には普段から見知った仲間が大勢いる。

どっちが有利か、わかりますよね。
広島という地方で塾講師をしているので、ものすごく良くわかります。
東大を目指せるような基礎力をもっている生徒も東大を受けるのは尻込みして避ける傾向があります。
地方国立大でいいと逃げてしまう。


ドラマでは小杉は「大学に興味がないから」と、東大専科をすぐやめてしまいます。
ラスト、小杉さんの家の場面で「女に学歴はいらない」っていう怒鳴り声が聞こえて終わりました。
いろいろ問題をはらんでそうですね。

最後に

今回の勉強法は

・運動しながらの勉強
・共通テスト対策には基礎力ドリル5周
・マジカルバナナで語彙力アップ
・発達障害は特性にあわせた勉強を


以上のことがわかりましたね。

次回は2泊3日スパルタ合宿に本番に強くなる生活ルーティン。
地獄の勉強合宿スタート。
そして国語の”くせ者”講師が登場するそう。
楽しみです!

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