塾講師目線からドラマ「ドラゴン桜2」第7話を考察していきます。
第7話は東大専科のメンバーが東大模試にむけて奮闘する様子や英語講師登場がメインとなります!
「ドラゴン桜」は、雑誌「モーニング」(講談社)で2018年から連載の三田紀房の漫画『ドラゴン桜2』が原作。2005年放送のドラマ『ドラゴン桜』の15年後を描く続編となっています。
毎週日曜21時から放映中。
ネタバレありなので、まだドラマを見てないよーって方はまず視聴してからどうぞ。
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ドラマ「ドラゴン桜」の記事まとめ
第7話あらすじ
東大専科の7人が東大模試を受けることになった。模試で合格の見込みがないと判断された者は専科をやめなければいけない。今の学力では何人かは最低のE判定になることは明白だ。桜木(阿部寛)が出したあまりに高いハードルに、生徒たちは混乱し、水野(長澤まさみ)も不安に襲われる。
模試に備え、新たに桜木が招へいした英語の特別講師によるリスニング力強化のための驚くべき勉強法が始まる。さらに桜木は、模試に役立つ「東大模試6カ条」を授けるが、菜緒(南沙良)と天野(加藤清史郎)は、焦りから追い詰められていた。
模試当日、プレッシャーに押しつぶされそうな7人は、それぞれの思いを胸に会場に向かう。
一方、龍海学園では先代理事長・恭二郎(木場勝己)が、何やら新たな動きを見せていた…。
ドラマ「ドラゴン桜2」から学ぶ勉強法~第7話編
「東大模試で合格見込みがないと判断されたものは専科を辞めてもらう。」
桜木は専科のメンバーに宣言します。
「今の僕らじゃ、E判定確実ですよ」と騒ぐ専科のメンバー。
藤井も「専科3人になるな。」とあおります。
確かに合格判定が高いものだけ残すなら、藤井・小杉・健太の3人になるのかもしれないですね。
「今すぐやめるか?」という桜木に
「よくわかんないけど、やってやるよ」という瀬戸の言葉で決まりました。
「いくらなんでもクビはかわいそうだ」と、条件撤回すべきと水野も高原教頭も桜木に進言します。
理事長室にて。
東大5名合格しないと、高原教頭は理事になれない。
だから、高原教頭は色気をだしていろいろがんばってるのだろう、と理事長室にいない高原教頭について噂をしています。
東大合格者が5名に満たなければ理事長は続行。
先代と理事長が約束していたのです。
先代はなにがなんでも理事長を追い出したいようです。
「東大専科7名合格」この話を聞いても、桜木の目標はゆるぎません。
「先代は学園を売ろうとしてる。」
理事長と校長がつかんでいる話を二人は桜木にはいわないようです。
「この時期の東大模試は進学校のトップクラスでもE判定が多い。やばいよ」と天野。
「でも、先生のいうこと聞いて、死ぬ気でやるしかなくね?
先生についていくしか東大にいく方法わかんないし。
もしかしたら、やる気を出させる作戦なのかも。」と瀬戸。
「どうしよ、どうしよ」と、奈緒・天野はプレッシャーに押しつぶされそうになってます。
天野は英語でYouTube継続してたのですね。
やばいとYouTubeでも自分を追い込んでます。
「中途半端な気持ちなら恥かくだけだから東大やめといたほうがいいと思うよ」
と、天野の弟が自分の模試結果を天野に渡して部屋を去って行きます。
高一の弟くん、たしかにすごすぎる!
模試の結果、東大理ⅢがA判定です。
英語の特別講師登場!リスニング上達の鍵は”シャドーイング”
英語の歌詞をつぶやきながら踊る英語の特別講師ゆりあんな先生。
「私がやったみたいにやってみて」と専科のメンバーも音楽に合わせてダンスとシャドーイングをします。
東大模試までの間、みっちりと
「耳を鍛える」=リスニング強化します。
東大英語においてリスニングは全体の4分の1を占めます。
リスニングを鍛えれば英語の得点が飛躍的に伸びるということ。
人間は自分がしゃべれないことを聞き取ることはできない。
そこで、しゃべれなくても音声を聞いて即座に復唱する。
シャドーイングというトレーニングはリスニングが上達するうえで最も有効な方法。
ゆりあんな先生の声は聞き取れないくらいの小さな声。
でも、それでいいのです。
「ぼそぼそシャドーイング」が大事なのです。
「最初から口を動かして大声でやろうとすると必ず失敗するぞ。
リスニングの第一段階はぼそぼそからはじめる。」
泳げない人間が始めから完璧なクロールでは泳げない。
まずはばた足から慣れることからはじめる。
ポイントは完璧主義でなく、適当にやるべし。
「私は英語話せません」と話す日本人が多い。
完璧なんて目指さなくていい。
自信満々にやるべし。
まず最初はまちがってもいいから小さい声でぼそぼそしゃべることが大事。
恥ずかしがらずに顔の筋肉をつかって、自信もってしゃべること。
うまくできるコツは「テキトーとものまね」。
「なんかだまされてる気がするんだよな」、という瀬戸にゆりあんな先生は流暢な英語で返します。
その英語をなんと天野くんが完璧に聞き取れてます。
「心配しなくていい。君より喋れるから文句たれるのやめて勉強しろ。かわいいこちゃん」と。
リスニングは時間をかけて慣れていくしかない。
多くの受験生は受験直前まで手をつけない人がほとんど。
早くやれば早くやるほど有利。
そんな中、「模試まで時間がない。こんなことしてても意味ない」という奈緒。
レッドカード、表で100回空気吸ってこいと桜木に命じられる奈緒。
ちなみにシャドーイングをもっとトレーニングしたいかたはこちらのテキストがCDもついているのですぐに練習しやすく塾講師の私のイチオシです↓
高いハードルにむきあうと人は弱い部分が浮き彫りになる。
自分の弱さを知り、乗り越えれば強くなれる。
合格するためにはそれくらいのハートの強さが必要。
早瀬が辞めるならそのときは早瀬はあきらめるという桜木。
海辺にいる奈緒。
そこへ健太が来ます。
「健太はちゃんと東大にいく理由とかあっていいよね。
なんかうらやましい」
「ぼくは早瀬さんみたいになりたい。
いつも明るい笑顔。かわいい。
でも、明るくない早瀬さんかわいくない」
って健太。
健太を麻里が迎えに来ます。
「うじうじしてる暇あるなら勉強したら?」と麻里は去ります。
浜辺でYouTubeをみてる天野のところへ藤井がきます。
天野の弟が東大目指してるということを知った藤井。
「わかるよ、兄弟優秀なのに自分はって」と天野に同情する藤井ですが、かりかりしている天野は立ち去ってしまいます。
東大模試6カ条
いよいよ東大模試まで一週間。
東大模試6か条が発表されました。
その1 東大模試は年6回うける
東大型の模試は年10回実施されていて、そのうち6回は必ず受けること。
東大模試はかなりの長丁場。
科目によっては2時間超えもザラ。
強い精神力と体力が要求される。
年6回は体を慣れさせるため。
その2 国語は必ず古文から始める
国語は頭から問題順に解きはじめちゃダメ。
受験にとって一番注意すべきは時間配分。
いかに効率良く問題を解いていくかが勝負の鍵。
確実に解ける問題から解いて点をとれ!
東大国語の現代文は非常に難しいが、古文漢文は単純な現代語訳の問題もあって点が取りやすい。
国語は必ず古文から。
(ちなみに国語は古文漢文から解く方法、私の授業では共通テストでもオススメしてます)
その3 数学は言葉で方針を書く
数式を書き、解答を出すのも不可能なくらい難しい東大数学。
何も書かなければ0点。
だから、自分はこういうふうに解きたいと思っていますという考え方を書く。
そうすれば、少しは得点がもらえる。
途中経過も含めて採点されるので、こうすれば解けるというのが見えれば必ず評価してもらえる。
数式が1個も書けなかったとしても、点数がもらえる可能性がある。
とにかく何かを書くのが東大数学の鉄則。
その4 必ずおやつを持っていく
東大のテストは朝9時から夜19時20分までの長丁場になる。
とくに文系国語の試験時間は2時間半。
おやつを持って行き、合間にエネルギー補給をすることが絶対に必要。
自分が好きなものを持って行くことでリフレッシュ効果も生まれる。
その5 社会は既習範囲しか出題されない
習ったところまでしか出ない。
6月の模試では近代は出されないということになっている。
よけいな勉強はしなくていい。
その6 リスニング問題でメモはとるな
「リスニングを聞きながらメモをとってもいい」という注意書きはある。
リスニングは回転寿司と同じ。
英文は回転寿司と同じように次から次へと流れてくる。
メモをとりながらつかみ取ろうとしても、メモをとることに気をとられて大事な要点を聞き逃す危険性が高い。
もう一つ大事なことは、
リスニングが始まる前に必ず問題文と設問をみておくこと。
事前にどんな文章が流れるか、予想しておくことで格段に記憶に残りやすくなる。
知ってるのと知らないのでは大きな違い。
東大受験は情報をフル活用して挑め。
情報を制すものは受験を制しますからね。
東大模試前日
「明日の模試がんばれよ」と藤井・天野・早瀬は元難関大コースの先生に励まされます。
専科の教室では奈緒と天野を心配する瀬戸と楓。
そんな二人をよそに健太はカブトムシに夢中。
そして、小杉は楓に
「明日のおやつ何持って行く?
あと試合当日のコンディショニング方法とか教えてほしい」とマイペースです。
本番の試合は来年。
模試はただの練習試合。
今までやってきたことを出すだけという小杉。
ぎりぎりまで語彙力を高めるために、瀬戸・楓・小杉の3人はマジカルバナナゲーム(ドラマ第5話)をします。
マジカル試験⇒試験といったら国語⇒国語といったら古文⇒古文といったら枕草子⇒枕草子といったら清少納言(瀬戸)
瀬戸君も成長してますねえ。
東大模試当日
ぴりぴりしている天野・奈緒。
天野は藤井に話しかけられますが、「集中したいから話しかけないで」っとつっぱねます。
奈緒は緊張しすぎて、楓や瀬戸に話しかけられてもリラックスできないでいます。
周りのみんな頭がよさそうにみえちゃってます。
「ここにいる全員東大受けるんだ」ってどんどん焦る悪循環にはまってますね。
第1科目は国語。
周りが解答を書いている様子に焦る奈緒。
古文からまず解く。
第2科目は数学。
方針だけ適当に書いとけと適当に書く奈緒。
どう解くのか解らないと焦る天野。
お昼休み。
「マジやばい。クビ確定~」と打ちひしがれる奈緒。
お昼ご飯も食べる気になれないと瀬戸と楓の誘いを断ります。
やばいと教室の外に出た奈緒はがっつりお弁当を食べている小杉と健太を見ます。
たしかにフードファイター並の量です。
ちなみにピーナッツは血糖値を少しずつあげる働きがあるので、眠くなりにくい食材です。
考えられているお弁当なのでしょうね。
みんなパワフル。
私には東大無理かもと落ち込んでいく奈緒。
トイレでは天野が個室にいる間、受験生から天野のYouTubeの話題がでてます。
「それ僕です」とトイレから飛び出る天野。
YouTubeのアクセス数もあがり、応援メッセージが天野にとどきます。
第3科目は英語。
落ち着いた天野は英作文をYouTubeのラップのノリで解いていきます。
リスニングはメモをとらず、回転寿司と同じように解く楓と瀬戸。
(奈緒はメモとっちゃってますね。)
模試が終わって天野は藤井に「朝はごめん」と話しかけますが、藤井は暗い顔で帰りにつきます。
IT企業では何かを企む坂本社長と米山君。
学園売却に関する資料を吟味しています。
東大模試翌日
「お前ら東大模試はどうだった?」と専科のメンバーに聞く桜木。
「できるだけのことはやった」という瀬戸と楓。
天野は「最初は全然だめだったけど、昼休みから気持ちが切り替わって頑張れたような気がする」と。
小杉と健太は「楽しかった。」
藤井は「余裕だよ」と。
早瀬は「全然ダメだった。だから・・・」
「だから、東大受験をやめるか?
東大受験をやめたいと言いたいんだろ」と桜木。
「だって、東大模試の結果が悪かったらここ辞めなきゃいけないんですよね?
だったら、どのみち東大受験なんてもう無理です。
結果なんてみなくてもわかります。私ここ辞めます。
いままでお世話になりました。」
と教室を出ていく早瀬。
落ち込んでいる奈緒のもとに小橋と岩井がきます。
「桜木先生信じてがんばってみなよ」と励ます小橋と岩井。
専科のメンバーもそれぞれ奈緒に励ましのラインを送ります。
水野は「おなかすいてない?瀬戸屋へ集合」と奈緒を誘います。
瀬戸屋に現れた奈緒に桜木は。
「お前の家は良い家庭だな。
今どき、娘が20時に帰ってこなかったぐらいで心配しないだろう。
習い事もたくさんさせてもらったみたいだな。
ピアノにダンス、水泳、書道。
全部やってはすぐにやめた。
東大受験も同じように簡単にあきらめるのか。
早瀬、お前は生まれもっての幸運だ。
ふつうが幸運なんだ。
そのままだと幸運をのがすぞ。
自分が幸運だと気づかないそういう人間は結局不幸な人生を歩む。
現状に満足できず、ずっと何かを追い求める。
小杉のことすごいと思い、びびってんだろ?
小杉は小杉。お前はお前だ。
「絶対に東大に合格してやる」その覚悟をもてれば周りなんて気にならない。
幸せになりたかったら覚悟を決めろ」
「でも、私東大専科やめなきゃいけんないんですよね?」と涙する奈緒。
東大模試の結果はまだ出てません。
E判定が合格率20%ということ。
100回受験したら20回合格するということ。
20回にあてはまる可能性だってある。
人生無駄にしたくなければ、運にのれ!
数週間後~東大模試の結果が返ってきました~失敗したときは笑え
東大模試の結果が届きました。
小杉⇒A判定。
健太⇒C判定。「教科の差が激しい。苦手克服の必要がある」
藤井⇒D判定。「苦手教科の克服が今後の課題」
瀬戸・天野・早瀬・岩崎⇒E判定。
「東大専科を辞めなきゃいけないの?」という早瀬。
「ふふふ。
失敗したときは笑うんだ。わっはっは。
お前らも笑え。
大事なのは次どうするか。」だ。
「この模試の結果を受けて、東大を受けるのを辞めようと思ったか?
この模試の結果はあくまで今現在の実力だ。
この結果と向き合ってそれでもなお、東大にいきたいと思える人間なら東大合格の見込みがある」と桜木。
専科のクビの判定は合格の見込みがないものであって、E判定って基準なわけではない。
桜木は一度もE判定ならクビだなんて言ってませんでした。
ちなみにE判定はビリから20%の人間というわけではありません。
受ける模試にもよりますが、
A判定 8%
B判定 10%
C判定 10%
D判定 22%
E判定 50%
D判定になれば、半分より上ということになります。
この時期のE判定は気にしなくて良い。
むしろ、この時期で良かったラッキーって思うくらいで良し。
勉強は飛行機と同じ。
飛行機は飛ぶために滑走路を走って走って浮力がたまり、ふわっと浮き上がるとあっという間に上昇していく。
「勝負はここからだ」
一人D判定を悔しがる藤井くん。
「その悔しさを二度と忘れるなよ」と桜木は藤井に声をかけ、あとは天野に託します。
天野と藤井のあいだに友情が芽生えてますね。
先代理事長とIT企業坂本社長と米山君が悪巧みをしています。
東大合格5名合格すれば理事長を追い出せる。
理事長だけが学園売却に断固反対しているので、理事長をおろすことが重要。
学園周辺の売却はすでにすすんでいるようです。
そして、桜木のスマホには龍海学園売却のPDFファイルが届きます。
次回は
親か東大か??
人生かけた子どもの決意ということで、楓の回になりそうです。
合格を引き寄せる最強の夏攻略法など勉強法も目が離せません。
楽しみです~。
前回のお話はこちら▼