こんにちは。
塾講師さくらです。
中学受験に補欠合格した!
だけど、補欠合格で入学しても、噂にきく「深海魚」になってしまうのではないかと不安になる保護者のかたが毎年いらっしゃいます。
結論からいいますと・・・
必ずしも補欠合格の生徒が深海魚になるとは限りません!!
私がみてきた生徒の事例から考えると、補欠合格だから深海魚になるわけではないです。
ただし、入学後に注意して見守っていかなくてはならないポイントがあるような気はしています。
この記事では深海魚になる原因と対策ポイントをお伝えしていきます。
受験業界における深海魚とは
受験業界における「深海魚」とは、成績が深海まで沈み、浮いてくることができない生徒のこと。
中学受験が終わって気持ちが切れてしまい、せっかく入学した志望校なのに、進級できなくて留年する。もしくは、公立中学に転校するということが、起こったりもします。
受験して入学する学校には、ほぼ同じくらいの学力の子が入学してきます。
なので、一度深海魚になってしまうと、なかなか浮き上がってくることが難しいのです。
ちなみに下位30%から浮上できないパターンは深海魚となると考えられます。
深海魚になってしまう原因とは?
成績が下位にさがってしまい、授業が理解できない。
分からない状態のままに、どんどん授業が進んでいってしまう。
当然、テストで点数はとれない!
そんな深海魚になってしまう要因とは何なのでしょうか?
放任主義の学校
生徒の自主性にまかせた自由な校風。
こういう校風の中学校は中学受験の一貫校にはたくさんありますよね。
我が子に楽しい6年間を過ごしてほしいと選ばれるかたもたくさんおられます。
ただちょっと待って!
がっちがちに管理をしてくれる中学受験塾に通っていた場合、自由な校風の学校に入学して、いきなり子ども本人の自主性にまかせるのは危険です。
言われことは真面目にやれる。
だけど、自主的に学習計画をして、勉強をしていくという能力が育っていないことはおおいにあります。
塾側もとりあえずの中学受験合格を目指して、おしりをたたいたりしているので、本当の学力にまで手が伸ばせていないことはおおいにあるのです。
自由な校風の放任主義の学校に入学し、そのまま子ども本人に勉強のすべてをまかせてしまった。
このケース、深海魚の原因の一つとしてよくみてきました。
速すぎる授業スピード
一般的に中学受験をして入学する中学校の授業スピードは速めです。
高校2年生までに中学校&高校の勉強課程を終わらせて、高校3年の1年間は受験対策に集中するという学校がおおいので、必然的に授業スピードは通常の公立中学校よりも速くなります。
しかも、定期テストででる問題が一般的な基礎問題より応用問題が多めだったりもします。
「え、どういうことなんだろう?」
って、じっくりゆっくり考えながら理解していきたいタイプの子は、授業中に考え始めたためにあっという間に授業がわけのわからないところまで進んでいたということもよくききます。
本人にあったペースで基礎を積み上げていければ、何の問題もなく高い学力を発揮できる可能性もあるのに。
速すぎる授業についていけずに自信を失い、「自分はもうダメだ」と勉強をあきらめてしまっているケースもよくみかけます。
授業スピードが速いのは中学受験をする、どの中学校でも同様です。
偏差値が高いから大変、偏差値が低いから大丈夫ということはありません。
「授業スピード」も深海魚の原因の一つです。
慣れと安心感と甘い見積もり
慣れと安心感も深海魚の原因です。
ちなみに中1の1学期はまだ深海魚を心配しすぎなくて大丈夫です。
中1の終わりから中2が成績が沈みきってしまう恐れがある時期です。
入学してすぐは新しい学校への期待にみちあふれていますし、やる気もあるので、はりきって勉強できます。
また学習分野も中学受験を乗り越えた子たちには楽勝でしょうという範囲ですし、最初は大丈夫です。
ただし、学校に慣れてきた頃。
このあたりが危険なのです。
しかも、補欠合格した子よりも、ちょろっと勉強したら中学受験に合格してしまったタイプ。
多くの生徒をみてきて、こちらのほうがわりと危険だと感じています。
補欠合格の子は「ぎりぎりで合格した」という危機感があるので、気を抜かずに勉強をするという子が多いです。
ただし、楽勝で合格してしまった子はそうではありません。
もちろん、もともと地頭がよく、勘がいいタイプの子はそのまま中高6年間をそこそこの成績でかけぬけることもできるのですが。
「ちょろっと勉強したら中学受験合格できたし、大学受験もよゆうでしょ」
って、大学受験をあまくみて高3まで深海魚ですごし、夏休みにあわてて塾にかけこんでくる・・・というタイプもいるのです。
成功体験があるからこそ、受験をあまく見過ぎちゃうのです。
そして、このタイプこそ成績下位の深海魚になってしまっても危機感をもちにくく危険なのです。
深海魚への予防策と対策のポイント
では、成績が沈んで浮上できない深海魚への予防策と深海魚になってしまった場合の対策はどうしたらいいのでしょうか?
予防策としては
- 小テスト
- 定期テストの結果&答案
- 模試
これを必ず保護者はチェックしましょう。
成績下位30%。
ここが危険信号ラインです。
定期テストや模試は順位や点数だけを注目するのではなく、
基本問題ができているか否か。
ここをチェックして下さい。
模試でいえば、最初の大問1や2にあたります。
定期テストは問題をみて、文章がたくさんある問題ではなく、1行問題などが基本問題にあたります。
基本問題ができていて、応用だけを落としている場合は本人にまかせていても、まだ浮上するチャンスはあります。
ただし、基本問題がぐっちゃぐちゃにできていない場合ははやめに対策をとりましょう。
難しい思春期は親のいうことはききたくないものなので、基本ができていないなら外部に頼るのは絶対必須です。
ここで、難関中に通っているんだからと難関中向けの集団塾は選択しないでください。
名の知れた集団塾にいれたくなる気持ちは分かります。
ただそこにいれても浮上できる見込みはありません。
まずはできていない基礎がどこかを診断し、基礎の土台をつくることが絶対に必要です。
できていないとこまで戻り、ゆっくり学びなおしをしながら学校においついていくイメージです。
このやり方をするためには個別指導・家庭教師が断然オススメです。
できていないところや理解しにくい分野は一人一人ちがうため、深海魚になってしまった原因にまで戻る必要があるのです。
とはいえ、そこいらにある個別指導で教えているのは普通の大学生が多いです。
すんごい良い先生にあたったーはラッキー中のラッキーで、なかなかそんなことはなく。
ただ見守るだけで指導はあんまりしてもらえなかったということもよくあるのです。
また家庭教師も良い講師を直接知っていればよいのですが、人気講師は生徒をたくさん抱えていて、なかなか良い講師にあたるということが難しかったりもします。
質のよい講師で指導をしてもらいたいなら、個人的にはオンライン家庭教師や個別指導をおすすめします。
オススメは東大生を中心とした難関大生による指導を自分だけのカリキュラムでうけることがスタディコーチ。
モチベーションをたもちつつ、できない分野をつぶすことが深海魚からの脱却には絶対必要です。
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基礎ができていないなら一人で抜け出すことは本当に困難なので、保護者の方がはやめに手をうってあげてほしいです。
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東大、京大、医学部生から学べます。
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まとめ
せっかく入学した学校。
深海魚になって途中でやめることになったり、大学受験のときにいける大学がないなんてことはさけたいですよね。
補欠合格で入学しても深海魚になるとは限りません。
が、小テストやテスト結果などから我が子の立ち位置が今、どこかは把握しておきましょう。
そして、深海魚になってしまったら早めに対策を。
対策をのんびりすればするだけ回復が難しくなります。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。