夏休みの宿題の定番といえば、読書感想文。
「読書感想文の宿題は好きですか?」
読書感想文を書くことが好きな子にも、
ちょっぴり苦手だなあと思っている子にも伝えたいヒミツ。
読書感想文には書くのにコツがあるんです。
今日はコッソリ読書感想文がすらすら書けるようになっちゃうヒミツを教えちゃいますね。
あー。
読書感想文の宿題やだなー。
何の本を読んだらいいかもわからないし。
読書感想文のことならおまかせを!
小・中・高で読書感想文の入賞経験多数。
小2から中2まで年間1200冊の本を読んでいた読書大好きな私が
読書感想文のコツとオススメの本をコッソリ教えちゃいます。
読書感想文のコツ
読書感想文とは、
「あなたが本を読んで何を思ったか?」
「自分も似たような体験をしたことはないか?」
「もしあなたが主人公だったらどうしたか?」
を書く作文です。
よく間違えてしまっているのが、「本の内容を紹介する作文」で終わってしまっている作文。
もったいないんです。
もちろん作文を読む相手が必ずしも同じ本を読んでいるわけではないので、本の内容はかるく説明する必要はありますが、「かるーく」でいいんです。
行でいえば、3~6行くらいでいいのです。
(原稿用紙の枚数が多ければ200~300字くらいが目安。)
本の内容よりも「あなたがどう思ったか?」「あなたがどう考えたのか?」のほうが重要であることを覚えておいて下さいね。
さて、本を読む前に、少し大きめの付箋を用意しましょう。
こんな真四角サイズの付箋がオススメです。
鉛筆も手元に用意して。
本を読みながら「気になったところ」「どきっとしたところ」「疑問に思ったところ」「納得いかないなあと思ったところ」「感動したところ」「私ならこうするのに」などを付箋にメモをしながら本のページにぺたぺた貼って読み進めていきましょう。
丁寧じゃなく、ざっくりとでかまいません。
(きっちりやろうとしすぎると、読書が楽しめないのでささっとメモするくらいでOK)
本を読み終わったら、メモを見返して、1番だれかに伝えたいって思った感情のメモを中心に作文を書いていきます。
そう!
読書感想文は「ねえ聞いて!伝えたいの」っていう情熱が大事なのです。
一番の感情を中心に構成していきますが、他のメモももちろん使えるものはぜんぶ使っちゃいましょう。
きっとメモをまとめ、さらに思ったことを書き加えるだけで、読書感想文は書き終わってしまいますよ。
作文の出だしは「~~という本を読んで」という優等生な出だしでも、いきなり会話文から始めてみても自由です。
インパクトを与える工夫ができるのも読書感想文ならではです。
どんなインパクトが効果的かはぜひ過去の読書感想文受賞作品を一度読んでみて下さい。
以下のサイトから読むことができますよ。
読書感想文全国コンクール公式サイト (dokusyokansoubun.jp)
コンクール一覧 | 1万年堂出版 (10000nen.com)
「受賞作品を読むこと」も読書感想文をすらすら書くコツです。
もちろんまるまる真似をしてはいけません。
あくまで書き方や構成の流れを参考にしてみてください。
さぁ、読書感想文のコツがわかったあなた。
感情を揺れ動かす1冊の本を選んでいきましょう。
小学校低学年(小1・2)にオススメな読書感想文の本
低学年のみなさんはまず「読み切ることができる本」を選びましょう。
おすすめ本の中には絵本も混じっています。
「絵本もいいの?」
「はい。あなたの感情がうごくなら絵本もいいのです。」
さぁ、読みたくなる本を選んでみましょうね。
まほうのじどうはんばいき やまだともこ
<本の紹介>
学校のかえりみち、ぼくがみつけたかわったじどうはんばいき。
ボタンとうけとり口があるだけで、しょうひんの見本もお金をいれるところもない。
いったい、なんのはんばいきなんだろう。
<読書感想文のヒント>
なんでもでてくる魔法のじどうはんばいきがあったら、あなたならどうする?
でも、ほんとうに何でもほしいものをもらってもいいのかな?
あなたはどう思う?
しっぱいにかんぱい 宮川ひろ
<本の紹介>
人に言えない失敗は、だれにでもあります。
達也のおねえちゃんは、小学校のリレーで、失敗をしてしまいます。
朝ごはんも食べられないくらいおちこむおねえちゃん。
そんなとき、おじいちゃんから電話がかかってきて…。
<読書感想文のヒント>
はじめて経験するしっぱいはきっとショックなできごと。
あなたはしっぱいしたことある?
そのとき、どんな気持ちだったかな?
なんでももってる男の子 イアン・ホワイブラウ
<本の紹介>
大金持ちでなんでも持っている男の子が、ごくふつうの男の子と遊んだら…?
友だちの大切さをさりげなく伝える楽しい物語。
なんでももってるのに満たされないってなぜだろう?
フライがほんとうにほしいものってなんだろう?
あなたにとってともだちとは?
大きい一年生と小さな二年生 古田足日
<本の紹介>
からだは大きいのに泣き虫の1年生のまさやと、からだは小さくてもしっかりしている2年生のあきよ。
ふたりの友情と自立の物語。
わすれられないおくりもの スーザン・バーレイ
<本の紹介>
アナグマは、もの知りでかしこく、みんなからとてもたよりにされていた。
冬のはじめ、アナグマは死んだ。かけがえのない友を失った悲しみで、みんなはどうしていいかわからない…。
友だちの素晴しさ、生きるためのちえやくふうを伝えあっていくことの大切さを語り、心にしみる感動をのこす絵本。
かわいそうなゾウ 土家由岐雄
<本の紹介>
戦争中、上野動物園で三頭のゾウが殺されました。
これは本当にあった悲しいお話をもとにした名作絵本。
ともだちや 内田麟太郎
<本の紹介>
ある日、キツネは「友だち屋さん」を始めることを思いつきました。
1時間100円で友だちになってあげるのです。
森で一番のさびしんぼうのキツネは友だちを上手に作れるでしょうか。
けんかのきもち 柴田愛子
<本の紹介>
仲良しのこうたとけんかしたたいは、泣きながら家に帰った。
こうたがあやまってくれたけれど、けんかの気持ちは終わらない。
けんかを通じて深まっていく子ども同士の関係を描く。
はじめてのキャンプ 林明子
<本の紹介>
なほちゃんは、大きい子たちにまざって、ひとりでキャンプに行きたいといいました。
みんなは口ぐちに「小さい子にはできないよ! 」といいます。
なほちゃんは大きい子たちに負けまいと、重い荷物もひとりで背負い、まきを集め、懸命にがんばります。
となりのせきのますだくん 武田美穂
<本の紹介>
わたし、きょう、学校へいけない気がする。
だって・・・。となりの席のますだくんが怖くてしかたないみほちゃん。
すべての子どもが共感できる作品です。
ずーっとずっとだいすきだよ ハンス ・ウィルヘルム
<本の紹介>
エルフィーとぼくは、いっしょに大きくなった。
年月がたって、ぼくの背がのびる一方で、愛するエルフィーはふとって動作もにぶくなっていった。
ある朝、目がさめると、エルフィーが死んでいた。
深い悲しみにくれながらも、ぼくには、ひとつ、なぐさめが、あった。それは…
ほんとうのことをいってもいいの? パトリシア・C. マキサック
<本の紹介>
初めてお母さんにうそをついて後悔したリビーは、その日から本当の事だけ言おうと誓いますが、今度は友だちを傷つけてしまい…。
正直に本当のことをいうのはいいこと? わるいこと?
素直な少女の悩みと成長を描いた絵本。
なんでもただ会社 ニコラ・ド イルシング
<本の紹介>
いたずらずきのティエリーは、パパとママが出かけているあいだに電話でいたずら。
つながった相手は、ほしいものをなんでもただでくれる会社だった!
―ティエリーに起こった、信じられないようなドキドキ、ハラハラするふしぎな物語!
ちょっとおんぶ 岩瀬成子
<本の紹介>
小学校一年のつきちゃんはある日、じめんのもりあがりにつまずいてころんでしまいます。
すると、じめんの中から「ちぇっ。」と小さい声が聞こえてきました。
──もぐら、クマの子、あさり、きつね、とかげのしっぽ、などなど、ある日から急にいろいろな生き物たちの声が聞こえてくるようになってしまった女の子、つきちゃんのお話です。
ひみつのきもちぎんこう ふじもとみさと
<本の紹介>
ジャリーン。
「いまなんかきこえた?」ある日ゆうたは、手紙にかかれていた地図をたよりに、ひみつの場所をたずねます。
そこはきもちをあずかる、ひみつのきもちぎんこう。
ジャリーン!チャリーン!ジャリーン!チャリーン!つぎつぎといろんなきもちが入ってきます。
きもちつうちょうがいっぱいになるとどうなっちゃうの!?
小学校中学年(小3・4)にオススメな読書感想文の本
小学校3、4年生のあなたは自分の生活に近い本や少しだけ考えることのできる本を。
かといって、読み切ることができない本は本末転倒になってしまうので、読みやすくておもしろさもある本を選びました。
これって一冊を選んでみましょう。
先生、しゅくだいわすれました 山本悦子
<本の紹介>
しゅくだいをわすれたゆうすけ。
しどろもどろに口からでまかせのウソでいいわけをしていると、えりこ先生が「だめだなあ、ウソをつくならもっと上手につかなくちゃ」「え?」「すぐばれるようなのはだめよ。それから、聞いた相手が楽しくなるようなのじゃなくちゃ」「楽しくなる?」「そう。聞いた人がウソとわかっても、はははってわらっちゃうようなのじゃなきゃ」「じゃあ、上手にウソがつけたら、しゅくだいやってなくてもしかられないってこと?」「そうねえ。だって、だまされちゃったらしかたないし」といって、えりこ先生はにやっとわらった。
…次の日から子どもたちはしゅくだいができなかったわけを考えてきて発表することに…。
<読書感想文のヒント>
しゅくだいについてどう思ってる?
あなたならどんな『しゅくだいができなかったわけ』を考える?
あなたがゆうすけならどうする?
はれときどきぶた 矢玉四郎
<本の紹介>
毎日日記をつけている則安君は、ある日お母さんに日記を盗み読みされてしまいます。
則安君は、お母さんをおどろかそうとでたらめなことを日記に書くことに。
「お母さんがえんぴつをてんぷらに」 「金魚がへやをとびまわる」…。
ところが、書いたことがすべて現実に!
ある日「ぶたがふりました。」と日記に書いたらそれも本当になってしまい…。
あたしって、しあわせ! ローセ・ラーゲルクランツ
<本の紹介>
友だちができなかったらどうしよう――不安でいっぱいの新1年生ドゥンネは、エッラ・フリーダと仲よしになってから、何をするにも毎日いっしょ。ところが、とつぜんの引っこしで2人はバラバラに。泣いてばかりのドゥンネが、もう一度元気をとりもどすまでを、けなげに語ります。スウェーデンの名コンビによる絵物語。
あなたは小学校に入学する前、不安でどきどきした?
友達がひっこししたことはある?
幸せなことを数えてみよう。
小学校がなくなる! 麻生かづこ
<本の紹介>
彩の通っている都小学校が、隣の小学校と統廃合されることに。
おばあちゃん、お父さんも卒業した古い小学校なので、残して欲しいと市長さんにお願いするが・・・。
<読書感想文のヒント>
もし自分の通っている小学校が閉校になったら?
自分にできることはなんだろう?
登場人物たちの行動に何を思った?
かみさまにあいたい 当原珠樹
<本の紹介>
大好きなおばあちゃんにうそをついたまま、永遠の別れをむかえてしまった雄一。
ひょんなことから、同級生の竜也といっしょに、「神さま」との交信を試みることになるが…。
心の傷を抱えた少年たちのひみつの友情と成長の物語。
ただいま!マラング村 ハンナ・ショット
<本の紹介>
ツソはアフリカのタンザニアにすむ小さな男の子。
おにいちゃんといっしょに、キリマンジャロ山のふもとの村にある、おばさんの家でくらしていますが、食べ物は少ししかもらえません。
あるばん、ツソはおにいちゃんと、夜中に家をにげだして、バスターミナルのある町にたどりつきました。
ここからバスに乗って、もっと大きな町へ行くのです。
ところが、人ごみでおにいちゃんのすがたが見えなくなって…?
路上でくらすことになった男の子が、ふたたびふるさとをたずねるまでをえがく、実話にもとづいた物語。
ココロ屋 梨屋アリエ
<本の紹介>
「ココロを入れかえなさい。」また先生におこられてしまった。
教室からにげだしたぼくの目の前にココロ屋があらわれて、「さて、どのココロにいたしましょうか。」―えっ、ココロって、取りかえられるの?
ぼくは、ココロ屋の『やさしいココロ』と自分のココロを取りかえてみた。すると…。
せかいのはてってどこですか? アルビン ・トゥレッセルト
<本の紹介>
自分がすんでいる井戸が、せかいのぜんぶだと思っていたかえる。
ある時、そのせかいのはてを見ようと井戸のかべをのぼります。
そして見たせかいのはては…。
メガネをかけたら くすのきしげのり
<本の紹介>
メガネをかけなくちゃいけなくなった。
そんなのぜったいにいや!だって、だれもかけてないもの。きっとみんなにわらわれるもの。
でもね、もしメガネをかけたらこんなすてきなものがみえるかもしれませんよ。
はじめてのメガネはドキドキするもの。
メガネデビューをしたことがある小学生に特におすすめです。
いえででんしゃ あさのあつこ
<本の紹介>
ママから「ムジツのツミ」でしかられたさくら子は家出した。
夕方の駅に入ってきたボロ電車は「いえででんしゃ」。
家出した子はただでのれるという。となりのクラスのけいすけくんと一緒に電車にのったさくら子は…。
レンタルロボット 滝井幸代
<本の紹介>
急げ、健太!いまなら、弟ロボットがかりられるかもしれない。
健太は走った。おこづかいをためた貯金箱を持って、レンタル・ショップへと走った。
「よかったですね。弟ロボット、まだありますよ」と、店員さんがにこやかに、いった。
こうして健太は、ゆめにまで見た“弟”を、持つことができたのだが…!?
かあちゃん取扱説明書 いとうみく
<本の紹介>
「かあちゃんは、ほめるときげんがよくなるんだ。とにかくほめること。パソコンもビデオも、あつかい方をまちがえると、動かないだろ」
―そうか、あつかい方だ!
かあちゃんのあつかい方をマスターしたら、おこづかいだって、おやつだって、ゲームだって、ぼくの思い通りになるかもしれない。
ネバーギブアップ! くすのきしげのり
<本の紹介>
ぼくのクラスでは、うでずもうがはやっている。
でも、ぼくは、きらいだ。負けてばかりだから…。
そんなある日、クラスでうでずもう大会をすることになった。
あーあ、どうしよう…。「続ける力」のたいせつさを教えてくれる物語。
ジャンケンの神さま くすのきしげのり
<本の紹介>
「まる花」には、神さまがいる。
ジャンケンがめっぽう強いジャンケンの神さまだ。
どうやったら強くなれるのだろうか?ぼくらは、ジャンケンの神さまに弟子入りすることにした。
火曜日のごちそうはヒキガエル ラッセル・E. エリクソン
<本の紹介>
ウォートンとモートンは、ヒキガエルのきょうだい。
ウォートンはそうじがだいすき、モートンは料理がだいすき。
二ひきは、なかよく、土の中の家でくらしています。
冬のある日、ウォートンは、おばさんをたずねることにしました。
「ようく、ようく気をつけるんだよ」モートンはしんぱいそう。
ウォートンがスキーですべっていくと、雪の上に黒い影!
見上げると、ミミズクが、大きなつばさを広げて…。
ぼく、ミミズクのたんじょう日のごちそうになんか、ならないぞ!
小学校高学年(小5・6)にオススメな読書感想文の本
小学校5、6年生のあなたには少し背伸びした本も。
たくさん共感して、たくさん考えて、自分ならどうするか想像をしてみましょう。
どの本もおすすめな本ばかりです。
ワンダーWonder R・J・パラシオ
<本の紹介>
オーガスト・プルマンはふつうの男の子。ただし、顔以外は。
生まれつき顔に障害があるオーガストは、はじめて学校に通うことになった。
だが生徒たちはオーガストの顔を見て悲鳴をあげ、じろじろながめ、やがて「病気がうつる」と避けるようになる。
一方で、オーガストの話をおもしろいと感じる同級生は少しずつ増えていた。
そんなとき、夏のキャンプで事件が起こる……。
全ての人に読んで欲しい、心ふるえる感動作。
<読書感想文のヒント>
もしオーガストがクラスに転校してきたら、あなたはどういう対応をするだろうか?
親切とはなんだろう?
優しさとはなんだろう?
きっとたくさん考えたくなる一冊です。
さよなら、田中さん 鈴木るりか
<本の紹介>
田中花実は小学6年生。ビンボーな母子家庭だけれど、底抜けに明るくたくましいお母さんと、毎日大笑い、大食らいで生きている。この母娘を中心とした日常の事件を時に可笑しく、時にはホロッと泣かせる筆致で鮮やかに描ききる。
作者が小学生のときに書いた短編をふくむ物語。
<読書感想文のヒント>
どのお話に一番共感しましたか?
印象にのこった言葉は?
あなたが田中さんだったらどうする?
小学五年生 重松清
<本の紹介>
収録された17話の主人公は、いずれも小学五年生の少年。
転校先で友達作りにしくじった子、男女のカラダの違いを意識しはじめる子、父親を亡くした寂しさで心が折れそうな子、親の離婚で幼いながら母親を支えていく子…。
それぞれが直面している現実を、その小さな体で精一杯受けとめ、自分で考えながら成長していく。
多感な時期の少年特有の感じ方、かけがえのない一瞬を、重松清ならではの温かいまなざしで切りとった。健気さに胸が熱くなる、愛おしい短篇集!
サクラ咲く 辻村深月
<本の紹介>
塚原(つかはら)マチは本好きで気弱な中学一年生。
ある日、図書館で本をめくっていると一枚の便せんが落ちた。
そこには『サクラチル』という文字が。一体誰がこれを?
やがて始まった顔の見えない相手との便せん越しの交流は、二人の距離を近付けていく。
(「サクラ咲く」)輝きに満ちた喜びや、声にならない叫びが織りなす青春のシーンをみずみずしく描き出す。表題作含む3編の傑作集。
言葉屋 久米絵美里
<本の紹介>
小学5年生の詠子のおばあちゃんのお仕事は、町の小さな雑貨屋さん。
…と思いきや、本業は、「言葉を口にする勇気」と「言葉を口にしない勇気」を提供するお店、言葉屋だった!
言葉屋の成り立ちと使命を知ることとなった詠子は、その夏、言珠職人の見習いとして、おばあちゃんの工房に入門する―。
朝日学生新聞社児童文学賞第5回受賞作。
「言葉を口にする勇気」と「言葉を口にしない勇気」についてどう思った?
言葉のタイミングを逃してしまったことある?
あなたは感情を上手に伝えることできる?
坂の上の図書館 池田ゆみる
<本の紹介>
小学五年生の春菜が暮らすことになったのは、自立支援センター「あけぼの住宅」。
ここでは、住む家のない母親と子どもが少しのあいだ暮らせる。
あけぼの住宅のとなりには市民図書館があり、春菜は、生まれてはじめて図書館に入った。
友人や司書、本との出会いが、春菜を少しずつ変えていく…
ぼくたちのP(パラダイス) にしがきようこ
<本の紹介>
主人公の少年ユウタは、人には言えない弱点を持っていた。
そのせいで、ちょっと人が苦手で、あまり友だちがいない。
そんなある夏休み、おじさんの別荘に行くことになった。
でも、そこは想像していたのとは、ぜんぜん違った。
5時間もきつい山登りの末にたどりついたのは、電気も通ってない山小屋だったのだ。
ぼくの優雅な夏休みは、どうなることやら?
しずかな日々 椰月美智子
<本の紹介>
おじいさんの家で過ごした日々。
それは、ぼくにとって唯一無二の帰る場所だ。
ぼくは時おり、あの頃のことを丁寧に思い出す。
ぼくはいつだって戻ることができる。あの、はじまりの夏に――。
自分の毎日が、はじめて意味を持ったものとなる、「人生のはじまり」の季節をむかえた主人公の夏休みの日々を描いた感動作。
ぼくらの七日間戦争 宗田理
<本の紹介>
明日から夏休みという日、東京下町にある中学校の1年2組男子全員が姿を消した。
事故?集団誘拐?
じつは彼らは廃工場に立てこもり、ここを解放区として、大人たちへの“叛乱”を起こしたのだった!
女子生徒たちとの奇想天外な大作戦に、本物の誘拐事件がからまり、大人たちは大混乱…息もつかせぬ大傑作エンタテインメント!
「ぼくら」シリーズの大ベストセラー!
窓ぎわのトットちゃん 黒柳徹子
<本の紹介>
徹子の部屋でおなじみの黒柳徹子さんの小学生時代のお話。
「きみは、本当は、いい子なんだよ!」
小林宗作先生は、トットちゃんを見かけると、いつもそういった。
「そうです、私は、いい子です!」―トモエ学園の個性を伸ばすユニークな教育と、そこに学ぶ子供たちをいきいきと描いた感動の名作。
びりっかすの神様 岡田淳
<本の紹介>
毎日、そこですごしているひとには、わからないのに、ふいに、よそからやってきたひとが気づく、そんなことがあります。
この物語の転入生は、四年一組の教室で、いままでだれも見なかったものを、見ました。
もう一つの屋久島から 武田剛
<本の紹介>
1993年、日本で初めて世界遺産に登録された屋久島。
この自然豊かな島のいたる所で、その11年前まで広大な原生林が伐採されていた事実があった!
屋久島の過去・現在・未来にせまる、渾身のドキュメンタリー。
ヒットラーのむすめ ジャッキー・フレンチ
<本の紹介>
雨がふりつづいていたある日、スクールバスを待つ間に、オーストラリアの少女アンナがはじめた「お話ゲーム」は、「ヒットラーのむすめ」の話だった…。
もし自分がヒットラーの子どもだったら、戦争を止められたのだろうか?
もしいま、だれかがヒットラーと同じようなことをしようとしていたら、しかもそれがぼくの父さんだったら、ぼくはどうするべきなのだろうか?
医者になりたいー夢をかなえた四人の女性 島田和子
<本の紹介>
「女に学問はいらない」と言われた時代、強い意思とバイタリティで夢をかなえた女性たちの生涯をたどる連作ノンフィクション。
いわたくんちのおばあちゃん 天野夏美
<本の紹介>
被爆から六十年目の夏に、この物語は生まれました。
ある小学校で実際に行われた、平和を考える授業。そこで語られた一枚の写真にまつわるお話です。
さいごに
どの本もおすすめの本ばかりです。
読み終わった後、「ねえ、聞いて!!」ってお話ししたくなる勢いのままに読書感想文は書きましょう。
きっとあっという間に書き終わってしまいますよ。
あなたにとって「ねえ、聞いて」って言いたくなる一冊に出会えますように。
▼自由研究はこちら▼
▼中学生にオススメの読書感想文本はこちら▼