国語の問題を解くとき、
ふんふんふんーーーっと黙読だけで終わらせていませんか???
どきってした、あなた。
それ、今日でやめましょうね。
国語の問題を解くときは、問題用紙は汚すべし!!
落書きをしろ、というのではありません。
はい、利き手にえんぴつかシャーペンを持って、
印やマークをつけながら、読み解いていきましょう。
本日は現役塾講師が教える、一番簡単でオススメな国語の印付けマーク読解法をお伝えしていきます。
国語の得点がアップする!印付けマーク読解法
国語の問題用紙に印をつけていくのがいいのかー!
と、全文に線を引っ張っては意味がありません。
何が大事なのか、まったく分からなくなりますからね。
どこに印やマークをしたらいいのか、ポイントがありますので、おさえていきましょう。
説明文・評論文
キーワード
キーワードは文章の中で繰り返し使われている言葉のことです。
冒頭に「○○とは、」と出てくる○○のこと。
例:森林破壊とは~
から始まる文章なら、キーワードは「森林破壊」です。
このキーワードは四角く囲みましょう。
~とは、とくるときは大体その文章で話したい言葉の説明をしています。
冒頭にきていることが多いので、キーワードは見つけやすいはず。
見つけたら、絶対四角く囲んでね。
その後も出てくるたびに四角く囲んどくんだよ。
接続詞
接続詞、あー、はいはい。
って気持ちになるのは分かった。
でも、接続詞は文の中ではやっぱり大事な存在なのです。
せめて、この2つはとりあえずマークしよう。
▶逆接の接続詞
だが、けれど、しかし、ところが、けれども、が、だけど・・・・・・
逆接の接続詞が出てきたら、私はその言葉の上からこういう矢印【⇔】を書くことをオススメしています。
今までの話と反対のことを言い出すぞってマークになるからです。
▶順接の接続詞
そして、それで、ゆえに、そこで、すると、したがって、よって・・・・・・
順接の接続詞が出てきたら、私はその言葉の上からこういう矢印【⇒】を書くことをオススメしています。
今までの話とつながってるよってマークになります。
接続詞の中でもコレがきたら、ぐりぐりと!
この接続詞がきたらものすごく目立たせましょう!!
▶つまり、要するに
今までの話をまとめてくれるパワーワードです。
ここ、絶対ちゅうもーく!!
▽印をつけてもらってます。
▶なぜなら、だから、~から、~ので
この接続詞がきたら、理由をのべてます。
下に理由がきてるときは▽印、上に理由がきてるときは△印をつけてもらってます。
理由を述べよって問題はだいたいこのマークで解決すること多いです。
(応用問は除く)
対比関係
文章の中には、キーワードと比較するためのワードもでてきます。
キーワードが相対的なら、絶対的みたいな相反する言葉のことです。
キーワードが相対的で四角く囲ったなら、絶対的はまるくかこんどきましょう。
そして、キーワードに関する文はまっすぐ線。
対比して比べてる文はなみなみ線。
こうして分けて線を入れておくと、
視覚的に一発でどこで何の話をしているのかが分かるようになります。
センター過去問での実例です。
・キーワードは四角く
・順接は⇒
・逆説は⇔
・大事っぽいところにライン
中学受験でも、高校受験でも、大学受験でも基本は同じですからね。
さて、お疲れ様です。
ここまで印付けマークができたら、説明文・評論文はばっちりですよ!
小説・物語文
評論文で印付けできるようにはなったけど、物語や小説なんてマークできるところないじゃん。
キーワードもないしさ。
って、そこのあなた。
小説や物語は評論文とは少し違う形でマークできます。
ポイントをおさえていきましょうね。
登場人物
登場人物には○しとこう!
小学生から高校生まで多くの生徒が間違うのは
「誰が何した」の読み間違いです。
場合によっては、登場人物を人として認識できていない場合もありました。
注釈をしっかり読んで、誰がでてきて何をしているのか。
名前には○をつけておきましょう。
気持ち・感情
嬉しい、悲しい、悔しい、怒った・・・
物語文や小説には感情をともなう表現がたくさん出てきます。
直接的に気持ちが伝わる文や間接的に気持ちが伝わる文の横には線を引いておきましょう。
なぜかって?
問題に出しやすい部分なので、必ず問いに出てくるからです。
問題を解くときにもう一度本文に戻って、最初から読むなんてタイムロスすぎます。
線があれば、ヒントとなってすぐに解答作成にはいれるのです。
気持ちや感情にはラインをひく。
いいですね?
ちゃんと線引いて下さいね。
情景描写
情景描写も物語や小説には重要な要素です。
「真っ赤な夕日がメラメラと燃えていた」
「帰り道はどことなくどこもかしこも、どす黒く感じた」
など。
「あれ?普通の場面の説明よりもちょっと特殊な表現で作者さん気合い入ってるなー」という一文ってあると思うのです。
むしろ文章によっては頻繁に出てくるケースもありますが。
これ、登場人物の気持ちと絡めてあえての表現なので、こういう情景描写は横に線引きましょう!
なぜメラメラなってるの?
なぜ黒く感じたの??
線を引きながら読み取っていきましょうね。
志賀直哉の『或る朝』の問題文です。
・登場人物
・感情や気持ち
・情景描写
には、しっかりチェックいれていきましょう!
物語・小説の絶対チェックをしてほしいところは以上です。
ここからは本文以外に印をつけてほしいところについて、お話ししていきます。
問題文にもマークがいるよ!落とし穴を防ぐ
問題本文への印付けマークは押さえてきましたが、さらに一歩進んで。
うっかりミスを防ぐために問題文にもチェックを入れましょう。
国語だけではなく他教科でも有効なので、ぜひお試し下さい。
語尾に注意
問題文の語尾は○で囲みましょう。
とくにこういう問題です。
「どういう気持ちか説明しなさい」
「どういうことか説明しなさい」
「どういう理由か説明しなさい」
ここー!
「気持ち・こと・理由」は丸くマークしてください。
答えるときの語尾が
「~~~な気持ち。」
「~~~ということ。」
「~~~から。(ので。)」
と答えなければアウトな時があります。
もったいない解答が多いのです。
「あ、うっかりしてた」で、5点失うのは痛すぎますので、しっかりマークしましょうね。
指定は何だ?
「書き抜き」なのか、「書きなさい」なのかは要注意!
書き抜きとは、本文をそのまま手を加えずに書き抜いてくる問題です。
書きなさいは、少し考えて言葉尻を変えたり、2つ以上の文を合わせたりして解答する必要のある問題です。
「書き抜き」か、「書きなさい」かは必ずチェックしておきましょう。
合致するもの、合致しないもの
合致するもの、合致しないもの。
問題文をよく読んで!
だまされるなー!!!!
って言いたいくらい、塾生がころっとだまされる問題です。
「合致する選択肢を選びなさい。」
「合致しない選択肢を選びなさい。」
合致するのか、しないのか。必ず問題文にマークしときましょうね。
マークするだけで防げるミスです。
こちらの参考書も参考になりますよ。
やり方は厳密にはちょっとちがうのだけど。
まとめ
国語の問題の解き方は多種多様でどれも正解です。
私がオススメするこの解法で偏差値30台の高校生が半年で偏差値60にまであがりました。
私はこの印をつけ、マークをつける解法が大好きです。
ちょっとした注意で国語の得点をはねあげ、国語が好きってなる生徒がふえるからです。
本当はもっと細かくいろいろあるのですが、ブログではここまで。
皆様の国語の点数が少しでもアップしますように!
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