たぶんきっと使い古された言い方なのであろうけど、あえて言いたい。
「中学受験はゴールではない」
なぜ、そんなことを声を大にして言いたいかというと……
私が普段、塾の仕事で勉強を教えている生徒たちに
「憧れの中学校に入学したその後」の生徒たちが多々いるからだ。
ちなみに塾では中学受験~大学受験までを教えています。
志望校に合格したら、めでたしめでたし
中学受験に向けて、多くの小学生は
小4もしくは小5からエンジンをかけて勉強していく。
頑張って頑張って頑張って頑張って。
本当はやりたかったことも少し我慢して。
そうやって乗り越えた先の志望校合格。
本当におめでとう。
でもね、忘れないで。
中学受験はゴールではないんだよ。
働きアリの法則
働きアリの法則という人間社会にも当てはまる法則がある。
働きアリの法則とは、
集団を「よく働く・普通・働かない」に分けたとき、
よく働くアリが全体の2割、普通のアリが6割、働かないアリが2割になるという法則のこと。
パレートの法則の亜種でもある。
アリの世界だけでなく、人間社会の会社や学校などでも同じような状況がみられる。
そう、学校でも。
この法則のおもしろいところは、
「じゃあ、よく働くアリだけを集めたらいいじゃないか。
そしたら、生産性もあがるし、良い社会になるはずだ」
と、よく働いているアリだけを集めても、一部がサボりはじめ、やはり2:6:2に分かれるところ。
ちなみに、サボっているアリだけを集めても、一部が働きだし、やはり2:6:2に分かれる。
中学受験とからめて考えると・・・
きっと中学受験に合格した人たちはそれぞれの公立小学校では
よく働くアリ=よく勉強ができる生徒たちだったんだと思う。
そんなよくできる子たちが集められると、
やっぱり「勉強ができる・普通・さぼる」の2:6:2に分かれてしまう。
ただ進学校ゆえに、サボりたくてサボってるわけじゃない子もたくさんいる。
中2~中3の始めまでに中学校履修分野の内容を早めに学習し終えるために
ハイスピードで進む授業についていけなくなってしまったり。
ハイレベルすぎる問題に基礎さえあやふやなままになってしまったり。
きっと普通に公立中学校に行っていたら、
現状の学力よりもっと上がっていたのではないだろうか。
と、思える生徒をたくさん見てきた。
学校が最後までフォローしてくれたら、まだいいのだけど、残念ながら転校をすすめられてしまう=退学勧告となることだってある。
対応策として
未来への夢でキラキラなこどもたちを脅したいわけでもないのです。
ただ知っててほしいだけ。
私が働いている塾は、中学受験、高校受験、大学受験を目指した生徒たちが通っている。
彼ら、彼女らをみていて思うのは、
中学も高校も大学もすべてが途中経過の地点であるということを忘れてはならない、ということ。
良い学校に入れたら、すべてが幸せになる。
なんてことはありえない。
もし、自分が「あ、サボるアリになってる」って気づけたら、
早めに親や周囲の大人に「困ってるから助けて」って信号をだしましょう。
早め早めなら修正も早く効くからね。
「勉強が分からないままで進んでるんだ」って一言でいい。
勇気をだして、周囲に伝えてみて下さい。
みんなが幸せな学校生活を送ってほしいと願っています。
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